断崖絶壁にそびえる姿は圧巻!美しき凝灰岩の村・ピティリアーノ

トスカーナ南西部のマレンマ地方 はまだ日本では馴染みがないですが、美しい海や国立公園、エトルリア文化が残る魅力たっぷりのエリア。その中でも、山エリアでおそらく一番大きいのがこのピティリアーノ。そしてただ大きいだけではなく、その姿からは予想を遥かに超えた圧倒的な力強さを感じることができます。

ピティリアーノは、ソヴァーナ、ソラーノと合わせても凝灰岩の町と呼ばれています。火山活動から形成された凝灰岩が残るこの地域で、ピティアーノはひときわ巨大な凝灰岩の上に立てられた町ですが、その歴史は古く、紀元前の青銅器時代から人々が居住し始めました。エトルリア時代、ローマ時代を通じて岩壁に住居や保存庫としての穴が多数掘られ、それは今でも、周辺の岩壁に見ることができます。現在のような旧市街の骨格は、ピティリアーノという名前が「要塞化された村」として記録に残る1100年頃までに出来上がりました。新市街から旧市街に入るのにはこんな橋を渡っていきますが、横の建物を見ると、ちょうど3階から4階の高さになっています。

門を入って坂道を登ると、旧市街の中心的な広場、フォルテッツァ・オルシーニ広場にでます。広場の名前にもなっているオルシーニ家は中世にここを治めた一族で、現在もルネサンス時代のヴィラが残っており、現在は博物館になっています。
一方その反対側には立派なメディチ家の水道橋 が。もともとは1500年代にオルシーニ家統治下において水道設備を向上させるために着工されましたが、特殊な町の立地条件から工事は長引き、完成は町の統治がメディチ家に移った1639年でした。

そこから道が2つに分かれますが、広場を背に左側のズッカレッリ通りを行くと、左側にユダヤ人地区が。ピティリアーノには1600年代にヘブライ人のコミュニティができ、1800年代には衰退していきますが、その規模と残された建造物から“小さなエルサレム” とも呼ばれています。現在はシナゴーグやユダヤ人居住区が一般公開されており、当時のユダヤ人の生活が感じ取れるようになっています。

その先、オルシーニ広場を背に右側の道と合流した角にあるのが、サンタ・マリアとサン・ロッコ教会。この教会が建てられたのは、意外に近年・1800年代のちょうど町の発展の時期で、1200年代に建てられたサンミケーレ教会が狭く古いために、それらの役割を受け継ぐ形で建てられたそうです。

そこからさらに西へ進むと、町の端っこに到達。下に降りる階段を少し下ってみると、 凝灰岩の上にそびえたつ町ならでは?岩を掘って作ったこんなガレージがあります。こんなガレージは、帰りに車で通った村の裾野にも多く見られますが、かつての居住間を再活用しているそう。テラスみたいになっている場所から覗くと、まさに岩の上に家がそのまんま建てられてることが分かります。窓の外はすぐに絶壁・・・まさに天空の城ような感じですね。

帰りはもう1つ別の道へ行くと、右側にドゥオモが現れ、さらに進むとオルシーニ広場に戻ってきます。これで旧市街をおおよそ一周したことになありますが、この2つの通りだけでなく、旧市街に60もあるという路地にも入ってみてください。

独特の町並みの中に今も息づく、昔ながらの日々の生活の様子が垣間見えますよ。

ギャラリー(写真をクリックすると拡大します)
基本情報

【観光協会】
Pro-Loco Pitigliano

【行き方】
最寄り鉄道駅はオルベテッロ(フィンツェからグロッセートまで直通あるいはピサなどで乗り換え3時間、グロッセートから直通で20分強)。オルベテッロよりピティリアーノまでバスで約30分、1日1~2本バスが出ています( オルベテッロ→ピティリアーノ  ピティリアーノ→オルベテッロ )。あるいはグロッセート駅よりバスで1時間50分(グロッセート→ピティリアーノ ピティリアーノ→グロッセート)。 実質1日1本ですが、シエナから直通バスも出ています(シエナ→ピティリアーノ  ピティリアーノ→シエナ )。電車の乗り方は こちら 、バスの乗り方は こちら を参照下さい。

ソヴァーナ、ソラーノの他の凝灰岩の町、または天然温泉のサトゥルニアなどと合わせてハイヤーで巡るのがおススメです。ハイヤーについては、 こちら を参照ください。

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