フィレンツェは職人の町。そういうと、歴史的な、クラッシックな、伝統工芸を彷彿してしまいがちですが、伝統的な技術を継承しつつ、新しい発想で斬新なデザインのジュエリーショップが、こちらのIDRUS。アルノ川の向こう側の川沿い、サンタ・トリニタ橋とカッライア橋のちょうど中間くらいにあります。通り過ぎてしまいそうなくらい、とっても地味なエントランス(ギャラリーに写真があります)。通常はロックがかかってますので、呼び鈴を押してくださいね。
入ると真ん中には机といす、壁面にはコレクションの展示がしてありますが、その奥には長い工房になっています。そう、まさにここはオーナーであるアレッサンドロさんが、全て手作業でジュエリーを作り出している場所。ただ美しいジュエリーを見る・購入するだけでなく、その裏舞台も垣間見えます。そして、リクエストがあれば、工房でアレッサンドロさんから製作の流れなどを説明を聞くこともできるのです(アポ要、日時によっては日本人スタッフの通訳可能)。本当に小さな、さまざなな用具が置かれた作業台、そこでの細かい作業の連続・・・華やかなジュエリーは、こんな地道な根気のいる、そして何よりも職人のセンスと経験から生まれるのだと、よく理解できます。
その後はもちろん、気になった作品を手に取って試着もして頂けます。コレクションは通常7~8種類、そしてコレクションごとに指輪、ネックレスなど複数のアイテムが展開され、同コレクションの同アイテムでも、ホワイトゴールドやピンクゴールド、そして石のバリエーション、エナメルの色のバリエーション・・・あれこれ試着してお気に入りを探すのが、とても楽しい時間です。
そして、これがアレッサンドロの代表的コレクションである、MAGIA(魔法)コレクション・・手前の指輪、ネックレスをよく見てみて下さい~これらは両方とも、3つのパーツから成っています。同じマテリアルにしても良し、変えても良し。そして違う表情を楽しみたければ、1パーツだけ買い足して着せ替えができるという、まさに魔法のコレクション!組み立てる&組み替えるというアイディアは、大学で建築を学んでいたアレッサンドロならでは、です。見て分かって頂けるように、当然お安いものではないのですが、1つ購入されて、また誕生日や記念日に買い足していく・・・その方の人生の節目を祝い寄り添っていくもの、と考えると、商品そのもの以上の愛着を感じますね。
先日南トスカーナ&フィレンツェをフルアテンドさせて頂いたKさん、フィレンツェでは工房巡りをリクエストされたので、こちらにアポを取って伺いました。陶芸がご趣味なので、工房見学・アレッサンドロの話で同じ職人としての考え方に共感したり、イスピレーションを受けたりして、そしてベルトもご購入!最後は記念撮影で締めくくりました。
※IDRUSのサイトでは日本語の記事もあります!来日イベントもありますので、気になる方はチェックしてくださいね。
※ 日本人スタッフの中島さんご自身のストーリーと、アレッサンドロとの師弟関係については、以前にウェブマガジンで取材させて頂きました。合わせてご覧ください!
職人の町・フィレンツェで輝く、伝統技術と和が融合したジュエリーたち
ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報
IDRUS di Alessandro Barellini
Lungarno Guicciardini, 19R
+39-055-268148
営業日時:火~金・10:30-13:00&15:30-19:30、土・11:00-13:00&15:00-19:00