フィレンツェ・ストロッツィ宮殿「ヴェロッキオ展」、レオナルド・ダ・ヴィンチの原点を見る

今年はレオナルド・ダ・ヴィンチ没後500年ということで、各地でイベントが行われています。おそらく、現在フィレンツェのストロッツィ宮殿で行われているヴェロッキオ展もその一環でしょう~というのも、ヴェロッキオはレオナルド・ダ・ヴィンチの師匠。この展示会ではヴェロッキオを中心として、弟子であったレオナルドやギルランダイオ、ボッティチェッリやペルジーノなど、ヴェロッキオ工房が生んだ数々のルネサンスを代表する芸術家の作品も華を添えています。時代は1460~1490年、芸術を振興したロレンツォ・ディ・メディチの時代です。

あまりに写真掲載&解説してしまうとネタバレになるので、ちょっとづつ(笑)。入口すぐのホールは、ヴェロッキオを中心とした女性胸像が並んでいます。私も今までヴェロッキオの作品をじっくり見たことはなかったですが、なんだかとても色っぽい、というか艶っぽい。それは、モデルが女性であっても男性であっても、子供であっても、彫刻であっても絵画であっても同じです。

これはヴェロッキオ作のダヴィデ像。ダヴィデ像というと、やはりミケランジェロのが有名ですが、ミケランジェロのたくましいダヴィデとも違う、そしてその次に有名だと思われる、ドナテッロのなんか女っぽいブロンズ製ダヴィデ像ともまた違う・・・なんだか性別不明な感じのダヴィデです。年代で言うとドナテッロ→ヴェロッキオ→ミケランジェロなので、時代と共にダヴィデのイメージや、求められる像が変わってきたのかな?(ドナテッロとヴェロッキオはゴリア巨人との闘い後のダヴィデ、ミケランジェロのは闘い後のダヴィデ、という違いもありあす)。

どちらかというと絵画のイメージがあったヴェロッキオですが、元々は金細工師そして彫刻から入り、その後に絵画も手掛けるようになったそうです。同じ芸術と言っても、テクニックや表現のアプローチは全く違うように思うのですが・・・早い段階ではジョット(絵画と建築)、その後はまさに弟子のレオナルドなど、複数の才能を持った天才がたくさんいたんですねぇ・・・

14才でヴェロッキオの工房に入ったとされるレオナルドと、ヴェロッキオの合作はウフィッツィ美術館の「キリストの洗礼」が有名ですが、この展示会にも合作とされる1枚の作品が展示されています~1474年ごろ、メディチの依頼であるプロジェクトに参加したヴェロッキオとレオナルドによる下絵「ヴィーナスとキューピッド」。この頃のレオナルドはすでに独立の資格を持っていたそうですが、このような合作や同じ「ひだの研究」を行っていることからも、何だか中の良さそうな師弟関係(笑)。実際、レオナルドを始めとした優秀な芸術家を育てたヴェロッキオは、師匠としてとても優秀であったとされています。

一番びっくりしたのがこちら・・・これ、誰の作品だと思います?なんとレオナルド・ダ・ヴィンチ作の唯一の彫刻「聖母子像」なんです!素材はテラコッタ、まだ18才のレオナルドの作品・・・あれだけの才能やチャレンジ精神がありながら、どうして彫刻はやらなかったのか?が、個人的には気になります。

海外や他の美術館から貸し出しされた、ヴェロッキオやレオナルドの作品がズラリ、見応えもたっぷりでテーマごとに楽しめる展示は、さすがストロッツィの展示会!チケットは13ユーロと高いですが、行く価値は十分あります。旅行の方は、フレッチャロッサなど高速電車の切符で、在住の方はCOOPの会員証などで割引がありますよ。会期は7月14日まで、興味ある方は急いで&旅行の計画を立ててみて下さい。

ブックショップも可愛い雑貨がたくさんありますよ。

ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報

Palazzo Strozzi
Piazza degli Strozi, Firenze
毎日10.00-20.00、木曜は23.00まで開館

レオナルドの師匠、ヴェロッキオ
2019年7月14日まで

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