マレンマ地方「マリアーノ・イン・トスカーナ」で城壁ウォーキングに萌える!

トスカーナ南部のマレンマ地方には個性的な小さな村がたくさんありますが、このマリアーノ・イン・トスカーナもその1つ。広いマレンマ地方でもどちらかというと海寄りの小高い丘の上にあり、中世の城壁が半分以上残っています。

城壁に残っている門は、全部で3つ。旧市街南側にあるのがサン・ジョヴァンニ門で、現在ではメインの旧市街の入り口になっており、ここから外側に新市街が広がっています。

門の手前にある地図で、旧市街の成り立ちがよく分かります。一番下の赤丸が、今立っているサン・ジョヴァンニ門、教会2つに、ツーリストインフォメーション兼ミュージアム、そして西側全ては城壁が残っています。

地図上の濃い目の水色は 「Camminamento Mura Storiche = 城壁上の道」の入り口です。まさに歴史好き、特に私のような要塞・城塞好きにはたまらないスポット。もちろん、そこから見えるオリーブが連なる風景や海のパノラマ、そこからしか見えない旧市街の様子なども楽しめるので、マリアーノに来たら必須の場所と言えるでしょう。

この城壁ができたのは、中世、当時この地を治めていたアルドブランデスキ家の時代です。その後、ルネサンス期にはシエナ共和国支配下にはいり、この城壁も改修されます。その後は現在のトスカーナの原形となるメディチ家のトスカーナ公国に併合されますが、この立派な城壁は今も500年以上前の形をとどめているのです(一番奥の塔のみ近年再建築)。

ここから見えるのは、荒涼としたマレンマの大地、数えきれないオリーブの木。そして天気が良ければ、ティレニア海やモンテ・アルジェンタリオ、ジリオ島まで見渡せるそうです。城壁の上は整備されて歩きやすくはなっていますが、ご覧のように壁は大人の腰までしかない個所もあるので特にお子さんはお気を付けください。

塔の中は薄暗く、スリリング~ぞくぞくしちゃいますね。最後はほぼ北の端に降りますが、こちらは入口に看板が立てられてなく非常に分かりづらいので、南側の入口から行くのがベターです。

北の端にあるのは、サン・マルティーノ門。かつてはここが村の正門で、海や他の村からマリアーノに物品が運ばれてきた際には、ここの税関から入り納品後、南側のサン・ジョヴァンニ門から出て行ったそうです。門の外は一面に広がるマレンマの自然と、左には城壁が。この門を額縁にするように撮影した写真はとても美しいですよ。

城壁以外の村のモニュメントは、サン・マルティーノ門近くのサン・マルティーノ教会や中心となるレプッブリカ広場にあるサン・ジョヴァンニ・バッティスタ教会、

写真右側の14世紀の建物は、「ケッコ・イル・ベッロの館」。元々はオルヴィエートのモナルデスキ家の住まいでしたが、その後、この地の統治者であったアルドブランデスキ家が所有していたそう。19世紀にはフランチェスコ・サルヴィの住まいとなり、その容姿から「ケッコ・イル・ベッロ=美しきフランチェスコ」と呼ばれ、マレンマのカサノーヴァとして知られていたそうです。現在は、1階は店舗、上階は一般家庭の住まいになっているので内部見学はできませんが、2連窓の枠など、その外観からも中世の様子がよく分かります。

マリアーノはマレンマ地方でも、エトルリア文化の発掘物が多かった所。残念ながら大半はフィンツェやオㇽヴィエ―トの考古学博物館にありますが、ここマリアーノにも小さなミュージアムが。ツーリストインフォメーションと一緒になっているので、考古学好きな方はぜひこちらも見学してみて下さい。

地元のお祭りはいろいろありますが、一番は8月最終金・土・日に行われるワインイベント「Vinellando」。近郊スカンサーノのモレッリーノワインの生産者が出展し、5ユーロで出店生産者のワインが飲み放題!というワイン好きにはたまらないイベントです。ワイン以外にも地元製品の市やライブなどもあり、すごい賑わいです。

マリアーノの村は観光客も少なくいながら、村そのものの魅力、そしてマレンマの海、サトゥルニアの天然温泉、モレッリーノワインの産地・スカンサーノから、いずれも車で30分程度。ゆったりとした知られざるマレンマ滞在拠点にもピッタリの村です。

ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報

マリアーノ・イン・トスカーナ観光協会FBページ

【行き方】
グロッセート駅からTiemme社のバス9/Gで45分、時刻表:グロッセート駅→マリアーノマリアーノ→グロッセート(1日2本のみ)。電車の乗り方などについてはこちら、バスの乗り方などについてはこちら。本数はそれほど少ないので、慣れてない方・時間のない方は、ハイヤーで周りの村なども含めて周る事をおススメします。ハイヤーについてはこちらを参照ください。

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