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11月、おらが村の中心地に向かうとゴトゴトゴトゴト、と低い振音が響きます。それは、オリーブオイルの搾油所。

このあたりでは、一般家庭でも数十本、数百本もオリーブの木を持っていて自分たちのオリーブオイルを作るのが結構普通。農家の人でなくとも収穫が終われば、オリーブオイルの搾油所に持っていきます。数年前に覗いた時、従業員の人が見学OKと言ってくれたので後日オーナーにアポをとり、見学に行ってきました。
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この写真が正面玄関と思いきや、押しても引いても開かないので、裏手に回ると別の入口が開いてました。

ここに皆車でやってきて、収穫したオリーブの実を引き渡し=この入口脇にある大きな穴に、収穫した オリーブをザーーーーと入れて作業がスタート します。

この日は子連れで行ったので、子供がこの中に落ちないかかなり心配でしたが(苦笑)、こんな風にオリーブが葉っぱごと入れられ、中央にある穴から中に吸い込まれていきます。それにしてもすごい量!

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そして中に入ると長い四角い筒があり、さっきオリーブが放り込まれていた場所からオリーブを吸い上げていきます。そして、そこから先はオートマチック?にゴトゴトゴト、と水で洗われ、実と葉が分けられて いきます。
水から出てきたオリーブの実、ご覧の通りもう葉っぱがありません。そこからまた下の通路に吸い込まれていくのですが、どこに行くのか?と隣の部屋に入ると・・・さっきの大量のオリーブは姿を消し、机におばあちゃんが1人・・・いや、この方が オーナーさん 。隣人いわく、 お年は90歳以上ですが、PCを使い仕事 をしています!このおばあちゃん、元々は貴族の家系でおらが村郡部にはヴィッラもあるとか?未婚でこられたので、今は甥っ子さんたちを従業員にしてこの搾油所をきりもりしています。

この部屋には最後にオイルが出てくるタンクがあるので、工程的には次の部屋、それが 見学の目玉!

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ゴロゴロゴロゴロとすごい音 とともに目に飛び込んできたのはこんな光景。おそらく、さっきのここへオリーブが到着して石でつぶされていきます。なんかただの作業場にも見えますが、ここの 油っぽい重い空気、そして充満するオリーブの匂い、石臼の音・・・圧巻 です!
ちなみにこの昔ながらの抽出方法だと、 低温抽出“estrazione a freddo” と呼ばれます。古いやり方だけなのかと思ったら、調べてみると機械でも低温(26度まで)でされるものもあるんですね。あとエキストラヴァージンは普通この低温抽出ですが、加熱処理されて出回っているものもあるそうです。市販されているオリーブオイルでも“estrazione a freddo”とラベルに書いてあるものもありますので、ご参考まで。この方法の方が自然のオリーブのままの美味しさ です。

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さて作業の続きですが、石でつぶされたオリーブペーストを作業員の方がこのディスクに塗ってサンドイッチしていき、それをいくつにも重ねてゆくようです。そして、そのディスクの重なった円柱を入れる機械(写真左)があり、 圧縮するとペーストの部分からじゅ~っと実汁が! それはどこに流れていくのかというと、さっきオーナーのおばあちゃんがいた真ん中の部屋。狭いフラントイオですが、部屋の高低差を利用してうまくつくられています。実汁をうけるタンクからこ遠心分離機にかけられ、水分と油分に分けられます。

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円柱の機械から搾り出された実汁はまだ赤茶色のに、オリーブオイルとして分けられたものの 緑の鮮やかなこと!! 流れ出てくるところに直接パンを出してつけて食べたかったくらいです。最後は、おそらくオリーブの実を納品した人の個人のタンク(半透明のプラスチック容器だったり、ステンレスの牛乳を入れるような容器だったり様々でした)に流れていきます。

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私が他のフラントイオに行った事は大昔に一度だけでしたが、大きな機械がゴトゴトを動いているのを外から見るだけで、最初のオリーブの実と最後オイルになるところしか見えないような所でした。同行した友人も同じで、そこでは外国人観光客なんかが大型バスでやってきて商業的にガイド付きの説明とランチもあるそうですが、 こういう過程を見られるところは本当に少ない ようです。そして、仕上がったオイルがある場合だけですが、このフラントイオのオイルも買う事が出来ます。

 

実は我が家にも前住人から引き継いだオリーブの木があり、、手入れされておらず実はほとんどならなかったのですが、剪定をしだして少しだけ実ができるようになりました。聞いたところ、実が10キロあれば、それを納品してオリーブオイル1本と交換してくれるそうです。 オイルになるのは実の16% 、つまり実100キロでオイル16キロができる換算です。近年は同じように少ししかオリーブがない友人と一緒に交換に行ってます。

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持っていったオリーブの実を量ってもらい、それに見合うオイルをオーナーが入れてくれました。それを家で友人と分配。できたてのオイルのこの色と風味!そして ピリッと辛みがあるのがトスカーナオイルの美味しさ です。

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見学はオリーブの収穫時期以降になりますので、 一般的に10月末~12月頭くらい まで(フラントイオが稼動しているか確認が必要 )。平日はどちらかというと夕方以降に稼動、土曜日は終日稼動が多いです。日曜は休み。

※ 通訳付き見学 は、 お1人40ユーロ 、お2人の場合は 1人30ユーロ、 3~5人の場合は 1人25ユーロ となります。 ワイナリーと合わせて見学の場合、合計金額より1人あたり10ユーロの割引 となります。

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