このカテゴリーでは、トスカーナの小さな村を紹介していきます。今や日本でも存在する、各国々の美しい村の連盟は、イタリアでは “ I borghi piu` belli d’ITALIA” といい、村はボルゴと呼ばれています。ボルゴという単語を辞書でひいてみると、1)大きな村、2)城壁外に発達した郊外地区、3)主に古い地区や通りの名前。3)は実際にフィレンツェにもボルゴとつく名前の道もあるし、町でもうちの近所でボルゴとつく町もありますが、それ以外1)2)と、実際にボルゴとさすものが違うような気がします。 Borgo medievale、Borgo antico とよく言うように 中世のボルゴ、古代のボルゴ 、つまり、 昔に大きな町であったものがそのまま残っている、しかし今となっては村や集落になったもの、あるいは新市街が城壁外にある旧市街部分を 指す事がほとんどではないでしょうか。実際に、 I borghi piu` belli d’ITALIA(イタリアで最も美しいボルゴ)のガイド で選ばれているのも、小さな町・村ばかり。ここでセレクトされているボルゴで実際に私も良いと思うボルゴ、行ったけど選ばれているのが個人的になぜか分からないボルゴいろいろありますが・・・。ボルゴと言われる小さな町でも、たとえばサンジミニャーノのように、特徴的で世界遺産に指定されたりして有名でパックツアーでも行くボルゴもありますが、Borghettino(-inoは縮小辞)とも言われる 極小でひっそりとしたボルゴもまた魅力的 。前置きが長くなりましたが、自称ボルゴオタクの私が訪れたボルゴ、ぜひ行って頂きたいボルゴを紹介したいと思います。

vivo-1第一回目は・・・は?となるほど超マイナーな、ダンナのばーちゃんの村・ Vivo d’Orcia  。お?と気づくとすれば ” d’Orcia”  の文字。そう、ここは  世界遺産であるオルチャ渓谷 の中の1つの村 なのです!

景観美で 世界遺産に指定されている“オルチャ渓谷” は、 モンタルチーノ、ピエンツァ、サンクイリコドルチャ、カスティリオーネドルチャ、ラディコファーニの5つの市の領域 を指し、我が Vivo はカスティリオーネドルチャの郡部になります。この村自体が世界遺産ではないので、上の写真はいわゆる新市街(っていうか村ですけど)、何の変哲もありませんが、新市街の外に穴場的スポットが存在します。それがこちら・・・ Vivo 古のボルゴ です。

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写真上2つが Eremoと呼ばれる古い教会 。1000年代の古い教会を16世紀に建て直したものが今も残っているのですが、かなり前から放置されていて今は入る事はできません。その脇に、当時の建物が一緒にそのまま残っており、ここのしばらくは人気がなかったのですが、2年くらい前から人が住むようになったようです。

ここの建物には中世この地域を治めていた チェルヴィーニ家の紋章 があり、この一家のお屋敷は、教会のななめ前に君臨しています。 この一家、なんと16世紀には ローマ教皇・マルチェッロ2世 を輩出し、その教皇の名前から、この教会はサンマルチェッロ教会と名前がつけられました。

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vivo-6この集落の裏から見えるのは アミアータ山 。標高1738mで、トスカーナ州に2あるスキー場の1つがあります。Vivoはだいたい標高900mなので、夏は涼しく避暑に持ってこい。この地域のほとんどと同じで、森の大半は栗の木。秋にはこの小さな村が大賑わいの   “栗とキノコの祭り”   が行われ、NHKの番組でも紹介された TRENO NATURA もこの祭りに合わせて運行されます(TRENO NATURAの予約代行も追ってお知らせします)。そしてキノコもよく採れるので、ポルチーニ争奪戦が・・・笑。
森の木は栗だけではありません。以前に見たポスターによると、樹齢数百年の木々がここに存在します。

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このポスターに書いてあったフレーズが心に残ります。

本の中よりも、君はたくさんのことを森の中で気づくだろう。

どんな先生も教えてくれないことを、木々や岩たちは、君に教えてくれるだろう。

オルチャ渓谷を周遊される時、また祭りの機会にでもぜひお立ち寄りください!