山の中にひっそり佇む凝灰岩の村、ソラーノ

トスカーナ南のマレンマ地方の中で、ピティリアーノソヴァーナと並んで凝灰岩の町として知られるソラーノ。凝灰岩の上にできた「要塞都市」ですが、ピティリアーノのその圧倒的な姿とはちょっと違って、谷の中にひっそりと佇む昔話に出てきそうな村です。写真は町の南西の駐車場からの全景、緑の山の中にひょっこり顔を出しているよう。

旧市街へのアクセスは全て南から、あとの三方向は全て崖になっています。南西にあるブサッティ広場から入ると、少し商店やレストランがありますが、あとはアップダウンのある狭い路地とアーチ、階段で構成された迷宮のような作り。そのまままっすぐ坂を上がっていくと、コルティローネと呼ばれる建物に到着します。ここは領主であったオルシーニ家のニッコロ4世の命により、1559年に建てられた小麦の倉庫で、現在は主に展示会などのイベントに使用されています。

コルティローネの前から山を見ると、山肌に四角い穴が開いているのが分かります。あれば一体何なのか?この時に市を出していたおばさんに聞くと、エトルリア時代のお墓だそう!この一帯は、遺跡公園となっていて、「オープン考古学博物館」となっているのです。

コルティローネを背に右前にある階段を上ると、ソラーノのシンボル「マッソ・レオポルディーノ」に上ることができます。

マッソ・レオポルディーノは別名「古い要塞」、敵が攻めてきたときの住民の場所として中世に建てられた要塞です。その向こうがあるのがオルシーニ要塞で、城壁とこの2つの要塞によってこの町は守られてきました。時計がある塔も中世当時のまま残っています。

現在はまさにパノラマポイントとして、村の全景を上から見ることができます。

マッソから下りると今度は東側の道を通って戻りますが、こちら側はお店などもなく、地元住民が住んでいる地区。自動三輪車や洗濯物も、こんな旧市街にあると絵になるから不思議ですね。この道から左にくねくねゆくと、旧市街もう1つの門、メルリ門に到着します。

そして旧市街を出て車道を越えたところにあるのが、さきほどマッソの上からも見たオルシーニ要塞。急な階段を上がっていくのでハードですが、ここからも素晴らしいソラーノの全景を見られます。

要塞は12世紀に建設され、ピティリアーノのオルシーニ宮とともに、この地を治めるオルシ―二家の最も重要な拠点・住居となったそう。その後はオルヴィエート、シエナ、教皇領の軍隊から攻められたものの、最終的にトスカーナ公国に編入されるまで、その強さを誇った要塞。

現在、中は中世・ルネッサンス博物館になっており、南側にはサン・ピエートロ、サン・マルコと名のついた2つの堡塁や、それをつなぐ地下通路などがあります。こちら側にも駐車場がありますので、車の方はここから要塞にまず入り、それから旧市街散策、というルートでもソラーノ観光ができますよ。

ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報

【観光協会】
Proloco Sorano

【行き方】
交通機関はなしに等しいく、ピティリアーノよりTiemme社の16P、18P、57P番のバスで10分ですが、1日1~2便です。57番はシエナと直通ですが1日1本しかなく3時間近くかかります。バスについてはこちらをご覧ください。

ピティリアーノソヴァーナの他の凝灰岩の町、または天然温泉のサトゥルニアなどと合わせて、ハイヤーで巡るのがおススメです。ハイヤーについては、こちら を参照ください。

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