グイード家が城を構える美しい村、ポッピ

アレッツォ県の北・カゼンティーノ地方はまだまだ日本には知られていない地域ですが、可愛い村や歴史的な修道院、そしてブナの原生林で世界遺産にもなったカゼンティネージ国立公園もある、素晴らしい自然の残るエリア。そのエリアの中心にあり、「イタリアの最も美しい村」にも選ばれているのが、このポッピです。

一番の見所は、村の東側の高みにあるお城。お城は、この地域で権力を誇っていたグイード伯爵家が、12世紀末~14世紀初頭に建てたものです。ファサードは塔を挟んで対称的で、2つアーチを擁する窓が美しい設計は、アルノルフォ・ディ・カンビオなどによるもの。彼はフィレンツェのヴェッキオ宮殿の設計者として有名ですが、まさにそれを建てる前のプロトタイプとしてこの塔を設計したとも言われています。

そして中に入ると、その中庭の美しさに目を奪われます。内側を渦巻くように設置された階段、彫刻が施された柱や建設当時のままの天井、そして数々の紋章。お城は1440年にフィレンツェ共和国の所有となり、フィレンツェ共和国のカゼンティーノ代理総督となった貴族の紋章だとされています。

その他の見所は、昔の貴重な文献が残る図書館、その本の装丁やカリグラフィーを見ているだけでも時間があっという間にすぎていきそう(残念ながら内部は撮影禁止)です。そして壁のフレスコ画とロッビア工房の色彩テラコッタが美しいや祝典の間。

グイード家の住居ゾーンには一族の礼拝堂や、暖炉の部屋は美しいフレスコ画が。礼拝堂のフレスコ画は、ジョットの弟子であるタッデオ・ガッディの手によるものです。そして一番大きな部屋には。1289年6月11日に行われたカンパルディーノの戦い=教皇派と皇帝派による戦いの模型があります。

写真右奥に当時のポッピの町が描かれていますよ。そしてもう1つの部屋にはダンテの「神曲」にまつわる展示があるのですが、実はこのお城、ダンテとは深い関係が・・・フィレンツェ政庁から追放されたダンテが1310年から1年間、グイーディ伯爵の保護のもとにこの城に滞在し、あの「神曲」の地獄編、第33歌を書いたとされたとされています。

それから最後はやっぱりパノラマポイントの塔へ!お城から斜め左、北に細長くのびる旧市街の様子がよく分かりますよ。

お城を跡にしたら、もう1つのシンボルである六角形の教会がある広場へ。

このマドンナ・デル・モルボ教会は六角形の建物にのっかった屋根、3辺の柱廊がとても可愛らしい小さな教会、教会の建立は1650年代、主祭壇にはフィリッピーノ・リッピ学校による「聖母子と聖ジョヴァンニ―ノ」が飾られています。そこからはメインストリート・カヴール通りを北に行ってみましょう。

とても細い通りですが、両サイドのほとんどが柱廊のある建物になっています。なので、雨の日は傘がなくても歩きやすいし、建物から石の腰掛や、ベンチも置いてあったりするので、一休みにも便利(笑)この通りを行きついたところが旧市街の南端になり、そこにサン・フェデーレ修道院があります。

外観はとても地味な修道院ですが、中は壁面祭壇画がたくさん。長い歴史の中で宗派が変わったり、またバロック様式に改築されたりしながら、最終的には教区教会となり戦後に元のロマネスク様式に補修され、今に至ります。主祭壇と反対側にある壁の窓に14世紀半ばのフレスコ画が残されていた(一部に当時のポッピの様子も描かれています)り、地下の礼拝堂があったり。外見で判断せず、中に入ってみてくださいね。


お城・町並み・教会と、小さい旧市街にいっぱい見所が詰まっています。

ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報

【観光協会】
Pro Loco Centro Storico Poppi

【行き方】
フィレンツェからTiemme社の直通バスで2時間。時刻表:フィレンツェ→ポッピポッピ→フィレンツェ。アレッツォから直通電車で55分、ポッピ駅からはTiemme社のH10番のバスで旧市街まで5分。時刻表:駅→旧市街パエーゼ旧市街パエーゼ→駅。電車についてはこちら、バスについてはこちらをご覧ください。

あるいはハイヤーで近郊の小さな村や、ラ・ヴェルナ、カマルドリなどの修道院と1日周遊するのもおススメです。ハイヤーについてはこちら、ハイヤーツアーについてはこちらをご覧ください。

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