プラート老舗の郷土料理店・「Baghino」でプラート風セロリを食す

プラートは、フィレンツェから直通電車で25分。それだけ近いだけに、プラート料理というものがあるのか?と疑問を持ちつつ、ツーリストインフォメーションで聞いたところ、3軒郷土料理を出す店がある!と聞き、そのうちで最も老舗である Baghino バギーノに行ってみることにしました。目抜き通りであるジュゼッペ・マッツィーニ通りから入った、ひっそりとした道にあります。

この看板がなければ、見逃しそうなくらいの店構え。よく見ると控えめな店の名前に、趣のある古い木製の扉があり、そこを開けると、レトロな雰囲気に一気に包まれます。1870年の開店当時から使ってるようなイスとテーブル、調度品、少し色あせた絵や壁がたまりません。

店内は奥に長く、全部で3ホールあります。案内してくれたのは、いかにもベテラン!の初老の紳士の給士係の方だったのですが、とても物腰が柔らかいのにテキパキしていて、まさにプロって感じで格好いい。ここでおススメを聞いてみると、やはりツーリストインフォで聞いたプラートの代表料理があったので、それを最後にお客様とシェアする形で、前菜1、スープ1、メイン2で選びました。

前菜はトスカーナ前菜盛り合わせ。生ハム、サラミはどこでもあると思いますが、フェンネルシードが入ったしっとりしたサラミ「フィノッキオーナ」や、頭や耳などの部分を使用しコリコリとした食感の「カポコッロ」はトスカーナでよく食べられるサラミです。

私が選んだのは、「ファリナータ」というトウモロコシ粉を溶かしたスープ。ピストイアやルッカの山間部を中心としたトスカーナ料理で、昔の農民の「貧しい料理」の1つ。典型的な具は黒キャベツと豆ですが、要は余ったものを使ったコストゼロの料理です。トウモロコシ粉というとポレンタが有名ですが、これはポレンタよりもシャバシャバしていて、ポタージュっぽい感じ。とてもやさしくてほっとする味です。

そしてメインは待望の、こちら!

プラート風セロリです。セロリがほとんど見えてませんが(笑)セロリ1本に衣をつけて揚げて、その上にミートソースがたっぷりかかっています。上に添えられているのはバター。これでハーフポーションなのですが、振るポーションだとセロリ2本にこのミートソースの量・・・これが大好きでこれだけ食べる方には良いですが、他にもお料理を頼まれる方は、同行の方とシェアされるのをおススメします。主役はセロリなのですが、がっつりとメインで通用する一品、これは家でも真似したいと思います。

周りのお客様は、観光客は私たち以外1組で、他は地元の常連客と仕事中のランチの銀行員?(スーツを着ている仕事は銀行員か、企業のオーナー程度なので)が数組。そのうち周りの2組がオーダーしていたのが・・・

生肉のタルタル(タルタル好きなので超注目してしまいました)!ワゴンで運ばれてきて、テーブルの横で給士係のおじさんが味付けして取り分けてくれるんです。その手つきにほれぼれ、そのタルタルにもヨダレ・・・いや、ほれぼれ。今回はセロリに注目しすぎてこのメニューに気が付きませんでしたが、次回はこれをリベンジしたいと思います。

今回は水、グラスワイン2、前菜1、プリモ1、メイン2で1人30ユーロ。ちょっとリッチにプラート料理を食べたい方にはおススメのお店です!

ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報

Ristorante Baghino
Via dell’Accademia 9, Prato
月・19:30–22:30、火~土・12:00–14:30/19:30–22:30
定休日・日曜

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