ロードス島ではビーチ巡りがメインでしたが、外せない町も2カ所訪問しました。その1つが、リンドス。その起源はなんと紀元前10世紀!ロードス島で一番古い町なのです。その5世紀後にロードスが建設され、島の中心的な役割は徐々にロードスに移って行ったそうです。そんな中に建設が進み、紀元前300年ころに建設が完成したと言われるアクロポリスは、真っ白な現市街の上にそびえています。そんなアクロポリスに行くには、市街から坂道をえっちらおっちら歩いて行くのですが、真夏に行くのは結構キツイ・・・体力に自信のない方は、ロバに乗るという方法もあります。
2017年発行のガイドでは5ユーロの記載があったのに、実際は片道1人8ユーロと結構お高い・・・ガイドのおじさんのかけ声?に忠実にひたすら辛抱強く歩く姿は、健気過ぎてちょっと可哀そうな気もしてしまいましたが、10分ほどの乗ロバで体力消耗せず助かりました。気の利いたおじさんに当たれば、海の見える絶景ポイントで写真撮影もしてくれます。
さてアクロポリスですが、駐車場で大量のツアーバスを見て予想していたように、かなり混んでます。あとで気づいたのですが、市街入口のツーリストインフォメーションでチケットが買えました。ハイシーズンなどは先にここで買った方が良さそうです。
さて、まず最初に現れるのが、このレリーフ。
ロードス式の3段櫂船!これが紀元前180年ころのもの=2000年以上前!とは信じられません!!
そこから、階段を上ってアクロポリス内部に進みます。アクロポリスはその後、ヘレニズム期やローマ帝国時代に神殿などが増設され、中世までに廃墟になったり、騎士団やオスマン帝国など支配者の変化により要塞が建設されたり、と、めまぐるしい変化を続けます。そのため、その解明は困難を極め、かつ現在の考証や修復を疑問視する声もあるようですが・・・それでも、この姿を見たら、古の風景が目に浮かび、頭は古代にタイムスリップしてしまうこと間違いありません。
ドーリア式の柱、そしてアテナ神殿に向かう大階段。
キリスト教の聖堂も残っています。
城壁は完全に残って(修復されて?)いますが、修復できていない遺構もたくさんあります。
アクロポリスから見下ろす市街と
アジオス・パヴロス湾、ここにもビーチがあり、リンドスビーチよりも落ち着いています。伝説によると、伝道者パオロがここから旅発つ時に突然の嵐に見舞われましたが、この岩が自然防壁となりその波から守ったそうです。
大階段上からリンドス湾、どこを見ても絶景だらけです。
下りるのは割と早く疲れないので、徒歩で十分かと思います。私は子連れで皆ビーチに行きたくて町歩きはほとんどできなかったのですが、あちらこちらに可愛らしい路地や建物・花がたくさんあり、とても絵になります。
ロードスいち美しい町だと言われるのも納得・・・ああ、もっと町歩きしたかった(涙)。私たちは9時頃にリンドスにつき、すぐにアクロポリ、昼前にビーチに向かいランチ~夕方まで過ごしました。リンドス以外に滞在している方でも、基本的に日帰りで行けるくらいの大きさですので、ぜひ足を運んでみて下さい!
ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報
【アクロポリス営業時間・チケット】
毎日8:00-19:40
大人12ユーロ、18才以下・EU圏の学生無料、EU圏以外の学生6ユーロ(証明できるものが必要)。ハイシーズンはチケット売り場で並ぶことがあるので、市街入口広場にあるツーリストインフォメーションで購入しておくと便利です。
【ロバ】
リンドスの市街入口の広場に看板が出ており、その→に向かってすぐ。1人片道8ユーロ。結構揺れるのでしっかりと前の木製パネルを握りましょう。
※グーグルマップでは行きは徒歩10分、帰りは9分と出ています。真夏だと行きの上りはキツイので、ロバで行くのも一考。帰りは楽々、あっという間でしたので、徒歩で十分かと思います。