オルベテッロ漁師組合経営!オルベテッロ潟の魚が食べられる「I Pescatori」

旅行ではその地の料理を食べるのが鉄則・・・だとしたら、オルベテッロに来たら、ここに来るしかありません。なぜならここは、名前:I Pescatori = 漁師たち、というように、オルベテッロ漁業組合直営のレストラン。料理はもちろん、オルベテッロの潟で採れた魚!この漁業組合は、漁業ー加工品ーレストラン―漁業観光を全て組合で行い、漁業や漁師さんが継続するのに困難なこの時代、今やイタリアや世界からも視察が行われる「新しい漁業ビジネスモデル」を推進しています。私は通訳でこの漁業組合を訪問し、漁場と加工品工場の視察をした後だったので、なおさら食事を楽しみに行ってきました!

場所は新市街から旧市街に入る門手前を右に、奥まで行くだけ。店内にも席はあるようですが、夏に訪問したので外席に案内されました。周りは簡易シートで囲まれていますが、夕暮れを迎えたら、食事をいったんやめてぜひ見て頂きたいものがあります・・・それは、オルベテッロ潟に沈む夕日!

はぁ~ため息の出る美しさ。トスカーナは海のイメージは少ないですが、こんな美しい、そして落ち着いた水の風景もあるのです。

そして肝心のお食事。ここの漁場で採れる、特徴的な魚はボラ、ウナギ、ハガツオ。特にボラのボッタルガとハガツオは、スローフード協会の保護食材にも選定されている、まさに特有でかつ希少なもの。そんな特産のものを中心とした前菜の盛り合わせをお願いしたのですが・・・いっぱいありすぎて、1枚の写真に収まりきらず!

ウナギもグリル、フライ、スフマート(上の写真左)の3種類。ウナギというと、日本は蒲焼ですが、こちらではグリル&フライが多いです。そしてこのスフマートが、まさにオルベテッロ特有のもの~スペイン統治時代、航海に長けていたスペイン人の魚の保存方法を受け継ぎ、秘伝のソースに漬け込んだものなのです。正直、美味しくてもグリル&フライは脂っこすぎて少ししか食べられませんが、これはおそらく漬け込む間に脂が抜けるのか、美味しくていくらでも食べられてしまう!

そして上の写真中は、ハガツオとボラの燻製をオレンジ&レモンにのせて。上の写真右はクロスティーニですが、ベージュの方は一瞬トスカーナ名物のレバーパテかと思いきや、当然魚!どちらもハガツオベースで、トマト入りとトマトなし。トマトなしのビアンコが特に美味しかったです!

そして、ハガツオとひよこ豆のサラダ、ハガツオのオイル漬、マッシュポテトのボッタルガパウダー盛り!!最初のうなぎ3種&燻製&クロスティーニですでにお腹いっぱいになっており、少ししか食べられなかったのが悔やまれます(涙)

そしてパスタ・・・お腹いっぱいなのだけど、試食の目的もあり、2種のパスタをハーフポーションづつ頼んだのに・・・この量。

ハガツオと黒オリーブのトマトソース、手打ちのタリオリーニで。

ズッキーニとボッタルガたっぷりの、ストロッツァプレ―ティ。どちらも激ウマだったのですが・・・お持ち帰りしたかった!

ご覧のように、ボリュームは最強(笑)、ただのレストランでなく、漁業組合&漁師さん、そして加工する職員さんの全てがこもった料理たち。ただし、ここで採れる魚限定なので、海老やイカなどの入った海鮮パスタやフライはメニューにはありません。この地の、この潟の魚を食べてみたい方、ちょっと変わったシーフードが食べたい方におススメ。気に入った加工品があれば購入もできるので、お土産にも最適ですよ。

基本情報

I Pescatori
Via GIacomo Leopardi 9, Orbetello
+39-0564-860611
上記リンクに毎月の営業日・時間が更新されます。
基本的には夜は毎日、ランチは週末だけのようです。

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