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トスカーナ南西部の マレンマ地方 はまだ日本では馴染みがないですが、美しい海や国立公園、エトルリア文化が残る魅力たっぷりのエリア。その中でも、山エリアでおそらく一番大きいのがこのピティリアーノ。そしてただ大きいだけではなく、その姿は 予想を遥かに超えた絶景 でした・・・。

大きい町、小さい町、自然、素晴らしい景色にはいくつも出逢ってきたけれど、この姿を見たときには、 久しぶりに胸が高揚し、鳥肌 が立ちました。丘の上にそびえ立つ姿は何だか 別の世界、神聖なものさえ感じる厳かさ (いかにも雨の降りそうな天気、町の上を飛びかうカラスが余計に劇的)。この地域は凝灰岩の地質をもち、このピティリアーノも凝灰岩の上に立っています。

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この町をとりまくのはLente、 Meleta 、Prochio という3本の川、町は海抜300mから636mのところに位置し、新市街から歴史的地区に入るのにはこんな橋を渡っていきます。横の建物を見ると、ちょうど3階から4階の高さ!

 

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私たちはトイレのために坂の近くのバールに入ったので、この橋は渡らず、橋の写真を撮ったあたりにある門=チッタデッラ門から入りました。門の右には 、 I borghi piu` belli d’Italia(イタリアで最も美しい村) のマークが掲げられています。ここに紹介されている村全部が全部あたりでもない、とも思うのですが、ここは選ばれて当然!というか、とにかくただ美しいだけでなく、本当に独特。そして、ツーリングクラブイタリアーノというイタリアの老舗ガイドによって、 Bandiera arancione(オレンジフラッグ)の町 :小さいけれど観光の質が高い町、に指定されています。イタリアの小さな町の魅力に触れたい方には、この2つのサイトはとても便利ですよ♪(このサイトでもタグをつけてますので、参考に)

 

話は町に戻って・・・門を入って坂道を登ると、 町のメイン広場・ガリバルディ広場 にでます。
右側に見えるのが、中世にここを治めた オルシーニ家 の館。
ルネサンス時代に建てられたこの館は、現在市役所や考古学博物館などがあります。

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一方左側には、立派な 水道橋=メディチ家の水道橋 が。
もともとは1500年代にオルシーニ家統治下において水道設備を向上させるために着工されましたが、
特殊な町の立地条件から工事は長引き、完成は町の統治がメディチ家に移った1639年でした。

この広場から、特にあてもなく散歩することに。そうすると ボルゴの醍醐味である、素敵な路地 にたくさん出会いました。

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天気が悪く小雨が降っていたせいか、人っこ1人おらず(苦笑)なんだかさみしい佇まいではありましたが、
それが一層雰囲気を盛り上げてくれました。

東西に長い町の西の端っこの方にポツンとあるのが、 サンタ・マリア・アッスンタ教会

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この教会が建てられたのは、意外に近年・1800年代のこと。
ちょうど町の発展の時期で、1200年代に建てられたサンミケーレ教会が狭く古いために、
それらの役割を受け継ぐ形で建てられたそうです。内部正面にあったのは、当時の有力家系の紋章かな?

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そこからさらに西へ進むと、町の端っこに到達。下に降りる階段を少し下ってみると、 凝灰岩の上にそびえたつ町 ならでは・・・岩を掘って作ったこんなガレージが!こんなガレージは、帰りに車で通った町の裾野にも多く見られますが、まーぁ、一体どうやって作ったのか?感心させられます。

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町の外観を見たいと、テラスみたいになっている場所から覗くとこんな感じ。まさに岩の上に家がそのまんま建てられています。この家の窓の外はすぐに絶壁、まさに 天空の城 のような感じなのかな。

それから別の道で町の東側へ戻りましたが、この道にはお土産もの屋さんや商店がポツポツとありました。それからドゥオモ広場を通り、元のガリバルディ広場へ。くるっと周れば1時間もかからない小さな町ですが、先ほどのオルシーニ家の館や、行きの道にあった シナゴーグ (1600年代にヘブライ人のコミュニティができ1800年代には衰退。その規模と残された建造物からPitiglianoは “小さなエルサレム” とも呼ばれているそうです)などを観光すれば、半日観光に最適です。

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しかしイタリアの田舎を周る時に不便なのは、やはり 公共交通機関の少なさ 。電車+バスにしても本数がめちゃくちゃ少ないので、一応下記には示しますが、車がおススメです。

最寄り鉄道駅はオルベテッロ(フィンツェからグロッセートまで直通あるいはピサなどで乗り換え3時間、グロッセートから直通で20分強)。オルベテッロよりピティリアーノまでバスで約30分、1日1~2本バスが出ています( オルベテッロ→ピティリアーノ  ピティリアーノ→オルベテッロ )。あるいはグロッセート駅よりバスで1時間50分(グロッセート→ピティリアーノ ピティリアーノ→グロッセート)。 実質1日1本ですが、シエナから直通バスも出ています(シエナ→ピティリアーノ  ピティリアーノ→シエナ )。電車の乗り方は こちら 、バスの乗り方は こちら を参照下さい。

 

ハイヤーについては、 こちら を参照ください。

合わせて行ける近郊の町は、ソヴァーナ、ソラーノ、マンチャーノ、サトゥルニア、モンテメラーノ、カパルビオポルト・サント・ステーファノなど。