マレンマ・モンテメラーノ、ハート形の「イタリアの美しい村」

サトゥルニアのムリ―ノの滝から、車で5分ほどにあるモンテメラーノ。「イタリアの最も美しい村」には、トスカーナからは23つが選ばれていますが、そのうち5つ:ピティリアーノソヴァーナジッリオ・カステッロ、ポルト・エルコレ、カパルビオ、そしてこのモンテメラーノ、がマレンマ地方の村になります。

車で村の入り口に着くと、村の地図があるんですが・・・村の形がハート形!もうこれだけで、期待が高まりますね。モンテメラーノは1200年代、この地域を治めていたアブランデスキ家の意向でつくられた村。1300年代にはその統治はオルヴィエートのボスキ家に、1400年代にはシエナ共和国に、最後には他の同地域の村と同様、トスカーナ公国に移ります。統治が変わっても、村の原型はほぼ現在でもそのまま残っていて、まさに中世の村にタイムスリップしたかのよう。

見た通り本当に小さな村なので、迷うことはありません。まずは南側の門から入って、散策してみましょう。

まずは、入ってすぐのイタリア通り。お店やレストランが並ぶ、いわばメインストリート?私が行った時はまだでしたが、春~夏は店先の花が満開で、まさに童話の世界・・・一方、私が行った時は、地元のおっちゃんが談笑してたり、工事中のつなぎ服のおっちゃんやトラックがあり、それはそれで絵にはなった?地元の様子が見られてそれも楽しいものです。

更にまっすぐ進むと、ちょうど入った門とは逆側の北側の門に出ます。

モンテメラーノに城塞が作られたのは、アルドブランデスキ家が村を建設した1100年代のこと。それからシエナ共和国時代に増強や塔の建設などが行われますが、一番古い部分が、この北側の部分です。城塞にくっついているのが、14世紀建設のサン・ジョルジョ教会。中は1400年代の絵画が残っていますが、面白いのが「ネコの出入り口の聖母」と呼ばれるもの~その名の通り、扉に描かれた作品だったため、右下に猫が出入りできるように穴が開いているんです。

そこから村を一周するように道に沿って歩くと、右側に階段が・・・そこから、路地と小さな広場が入り組んだ「村の核」となるゾーンに入ります。

扉の上の小さな陶器パネルのおかげで知ることができたのですが、この建物は、サン・ロレンツォ教区教会の修道院だったのですって。そういうちょっとした歴史を辿りながらの散策は、心がワクワクしますね。

そして路地を歩いてるうち、たどり着いたのが中心にあるカステッロ広場。いつも旅行サイトや小さな村サイトで見る、この村を代表する美しい広場です。

私たちがこの写真の奥から入ってきたのですが、南側の門を入ってすぐ右斜め前の坂道を上り、アーチを抜けるとこんなアングルになります。石畳、アーチ、古い木の扉、石造りの建物とそれをつたう植物・・・小さな村好きの人がゾクゾクするエッセンスが、ここに全て凝縮されています。

村の散策は30分程度で済んでしまうほどですが、村の規模に比べると宿泊施設が充実しています!サトゥルニアのムリ―ノの滝までは車で5分ほどなので、温泉後に近くで宿泊したい時にも便利ですし、マレンマ地方全体を見てもほぼ中央にあるので、マレンマ地方を周るときの拠点にも~海側のオルベテッロには車で50分、山側の凝灰岩の村・ピティリアーノまでは車で30分ほど。また、ミシュランガイド常連の有名女性シェフのレストラン・Da Cainoも旧市街にあります。

ギャラリー(クリックすると拡大します)
基本情報

 Pro Loco Montemerano – フェイスブックページ

【行き方】
鉄道利用ならグロッセート駅が起点。グロッセート駅からは日に1本ですが直通1時間20分、グロッセート駅までは早朝2本便があります(時刻表:グロッセート→モンテメラーノモンテメラーノ→グロッセート)。あるいはグロッセートから41P番でマンチャーノで17P番に乗り換えも。詳しくはTiemme社グロッセート地方路線図参照。バスの乗り方などについては、こちらを参照ください。

公共交通機関は時間がある方・旅慣れた方しか難しいので、効率よく周るにはハイヤーが便利です。一緒に周る村としては、サトゥルニアの天然温泉や凝灰岩の3つの村(ピティリアーノソラーノソヴァーナ)、カパルビオポルト・サント・ステーファノなど。ハイヤーについては、こちらを参照ください。

関連記事

  1. ソヴァーナの上品なレストラン、Ristorante dei Merli

  2. シエナーアレッツォ間で行きやすい!楕円形の小さな村「ルチニャーノ」

  3. 断崖絶壁にそびえる姿は圧巻!美しき凝灰岩の村・ピティリアーノ

  4. パラッツォーロ・スル・セニオ、昔話に出てきそうなトスカーナ北部の「美しい村」

  5. カスティリオーネ・アッラ・ペスカイアのオシャレな人気レストラン「Posto Pubblico」

  6. 天才・レオナルドが生まれ育った小さな村、ヴィンチ

  1. 日本人妻を持つ、イタリア人男性のお弁当の中身公開!

    2019.12.07

  2. 私が混乱した「トスカーナ弁」その3・piacere でなく garbare

    2019.12.06

  3. イタリア版「洗たくマグちゃん」?1000回使える dmail の洗たくボール

    2019.12.05

  4. 年中無休?アッバディアのマルチェッリーナの不思議なお店「Pinzi P…

    2019.12.04

  5. フィレンツェが舞台!秋~冬スタートの連続TVドラマ2本!

    2019.12.03

  1. 久々のスタジアム観戦「フィオレンティーナVSガラタサライ」

    2019.08.13

  2. 走行中の車窓からの撮影テクニックと、画像処理の方法

    2018.08.05

  3. 世界遺産の大パノラマを960mから見渡す!ラディコーファニの要塞

    2018.04.01

  4. 通訳アテンド同行で安心!電車&バスで行くワンディトリップ

    2018.03.19

  5. 食材ほとんどが自家製!フィレンツェ北部の田舎でマンマの料理レッ…

    2018.02.01

Copyrighted Image